Published 1月 24, 2019 by

春ももうすぐこそ?~程々の家暮らし方鑑賞マニュアル

天窓から春の日差しが降り注ぐ。
こんにちは、染井吉野です。

昨晩は小雪舞い散るとても寒い夜でした。

開けて土曜日は、風も無く、とても穏やかな日となりました。

日中、程々の家二階ロフトから見上げた天窓の向こうには、真っ青な空に気持ちよさそうに白い雲が揺蕩う(たゆたう)さまが覗けます。

程々の家の春ももうすぐです。
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Published 1月 03, 2019 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~キャットウォーク

冬はやっぱりペレットストーブがいいニャ!
こんにちは、染井吉野です。

平成最後のお正月を迎えて、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今年は暖冬のせいか、程々の家のペレットストープに火が入ったのはクリスマスイブの前日でした。それだけ、程々の家は東日本の仙台でも暖かい家ということですね。

年末のある夜、2階の吹き抜けのところに我が家の主(あるじ)がくつろいでいました。ちょうど、ストーブの熱が2階に溜まるので暖かい場所のようです。
また、キャットウォークとしても時々ここから下を覗き込んでいます。猫は自由でいいなぁ~。

程々の家は、区切られた場所が少ないためとても開放感があります。猫にとってもあちこちが遊び場になるようです。
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Published 12月 27, 2018 by

NHK盛岡放送局の上原アナウンサーの癒されるナレーション

こんにちは、染井吉野です。

岩手県民ではありませんが、NHK盛岡(岩手県)放送局、上原康樹アナウンサーのナレーションに癒やされてしまいます。

上原アナウンサーが気になりだしたのは2年ほど前から。仕事で岩手県内をクルマで移動する機会があり、NHKラジオから流れるその声とその情緒的なナレーションにすっかりハマってしまいました。
それ以来、岩手県内の午前中にクルマで移動するときは必ずNHKラジオを聞きます。

仙台に住んでいますので毎日お聞きするわけには行きませんが、朝の東北地方の気象情報に時々NHK盛岡から中継が入ります。その時、聞ける上原さんの叙情詩が一日の気分を和やかにしてくれます。

かつてのNHKーFMの名番組に「クロスオーバーイレブン」がありました。現在も年数回は特別番組として復活していますが、往年のこの番組をよく聞いていた方にはわかっていただけると思います。

あの、津嘉山正種さんの落ち着いた声とナレーション。

津嘉山さんと寸分違わないそのナレーションとその内容。瓜二つとはこのことでしょう。今後クロスオーバーイレブンが2代目として復活するときは、上原康樹アナウンサーでお願いしたいくらいです。

もうすぐ年末。大晦日の除夜の鐘とともに始まる「ゆく年くる年」のメインキャスターになってほしいくらい。

こう考えているのは私だけではなく、すでの沢山の方がネット上で紹介しています。

声はがいいのはもちろん、その情緒的なナレーションはご本人が考えてられているらしいです。素晴らしい才能です。私にもその才能が欲しいですね。

お聞きになりたい方は、YouTubeで上原ワールドに癒やされてはいかがでしょうか?

https://www.youtube.com/watch?v=HxD6z4UglLU&index=26&list=PLgrjyEAMhsQUZIp1eS6WJxUKyPRuwFRLc
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Published 12月 20, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~クリスマスがすぐそこ

玄関の明かりも心なしか待ちわびています。
こんにちは、染井吉野です。

もう、街中はクリスマス一色となりました。我が家の暖房はペレットストーブ。暖炉の煙突ほど太くなく、細い煙突なのでサンタさんはとても苦労するはずです。
きっと我が家の程々の家に来てくれるサンタさんは細いマッチョさんかもしれませんね。

玄関横の明かりは、オレンジ色。

サンタさんはこの明かりを目印に来てくれるでしょう。
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Published 12月 13, 2018 by

何度も利用する納戸~程々の家暮らし方鑑マニュアル

玄関横から納戸へ。
こんにちは、染井吉野です。

程々の家には納戸も備え付けられています。最近の家ではサービスルームとかパントリーとか言うのかもしれないけれど、程々の家では絶対に納戸です。
 ここが、思いの外広くできていてとても重宝しています。

実は、我が家では納戸に当たるところが鬼門の方角。北玄関に変更する際、この鬼門の方角をどうしようか、と思っていたところ、担当していただいたBESS仙台の建築士さんがあさりと「納戸にしましょう」で速攻でお悩み解決。
しかも、北玄関横なので、重い荷物を持ってリビングを通ることなくすぐに納戸へ収容できます。我が家の家主である猫の餌もたくさんストックが可能。また、この時期必要な外出着のコートや雨具、アウトドア用品もここにきれいに仕舞い込んで置くことができます。

いろいろ重宝する納戸です。
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Published 12月 06, 2018 by

自然のぬくもり~程々の家暮らし方鑑賞マニュアル

火のある暮らし。
こんにちは、染井吉野です。

我が家の暖房は、ペレットストーブ。朝夕の寒さも冬並みになりましたので、このストープのシーズンが始まるのも、もう間もなくです。
毎年シーズンオフと共にストーブの掃除をしてもらっています。長く大事に使いたいのでメンテナンスは欠かせません。

今年新たに変更になったところは、煙突の先。
これまで、ここに灰が溜まって、それが風で舞って小さな塊となって落ちていました。灰が煙突の先に溜まるのは排気に良くないので、灰が溜まりにくい改良型の煙突の先に交換いたしました。

ストーブに火が灯り温かい家になるのももう少しです。
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Published 11月 29, 2018 by

赤い南天の実~程々の家暮らし方鑑賞マニュアル

我が家の守り木。
こんにちは、染井吉野です。

赤い南天の実がなっています。南天は庭木として昔から重宝されてるようです。
 「難を転じて福をなす」と言う、とてもありがたい名前からですね。
我が家にも親の代から、その親も祖父母の代からと南天が庭にありました。

程々の家を建てる時は、庭から大きな鉢にお引越し。いま実をつけているのはその鉢の南天です。

程なく冬がやってきます。雪が積もる頃にはヒヨドリが来て南天の実を食べていくのを間近で見れるのももう少しです。
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Published 11月 22, 2018 by

趣のしつらえ~程々の家暮らし方鑑賞マニュアル

ラダーの建具と。
こんにちは、染井吉野です。

秋も深まり、すっかり夜が長い季節となったこの頃。夜にはどんな楽しみ方があるのでしょう?

我が家の夜はひっそりと静かに過ごしております。程々の家に住み始めてからテレビを見る生活はすっかり影をひそめ、ほのかな電球の明かりの元で趣味の本を眺めたり、好きなジャズを聞いたりするのが何よりの楽しみとなりました。

「どっかに出かけなきゃ」「あれもこれもしなくちゃ」と言う欲が薄れたのは歳をとったせいかしら?

程々の家に暮らす皆さんも、きっと同じかもしれませんね。なぜって、この家がそうさせているんですもの。人生にはエネルギーに溢れている時もありますが、歳を重ねるほど豊かな人生は物欲でないことに気がつくんだと思います。

ごちゃごちゃと、モノに囲まれている幸せより、程々の家のように余計なものは削ぎ落とし、必要十分であり気持ちをなごませてくれる、この落ち着いたしつらえが作る時間を味わって過ごすのが幸せと思えるようになりました。


そんな人生を演出している家が「程々の家」なんですね。

暮らしてから過ぎる時間とともに、増える床の傷も、重ねる歳の人生も、まさに折り重なっています。
これからの夜長は、この程々の家で過ごす時間がご褒美です。
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Published 11月 08, 2018 by

今日のDIY~程々の家暮らし方鑑賞マニュアル

程々の家に合う。
こんにちは、染井吉野です。

秋も深まり身体を動かしやすい季節となりました。そこで、いつかは作ろうと考えていた、給湯器の室外機カバーを作ってみました。

材料は、ストックしていた廃材です。寸法は大まかに決めておいて、あとは適当に切ったりネジ止めしたり。組み立てが終わったらペンキを塗り完成です。2時間位で完成しました。

作っている間は、とても夢中になっているので、いつも使っていない頭のある部分がものすごくフル回転。脳内が活性化され、完成した時の達成感が気持ちいい!

こうして程々の家に溶け込んだエクステリアがまた一つ増えました。
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Published 10月 25, 2018 by

日本海へ夕日を見に行ってきました

何十億年も変わらぬ一日が終わります。
こんにちは、染井吉野です。

夕日大好きです。年に数回は夕日を見ないとストレスが溜まってしまいます。
そこで、日本海に沈む夕日を見たくて山形県鶴岡市の湯野浜海岸へ行ってきました。

砂浜にアウトドア用の椅子とテーブルを持ち出し、静かにときが流れるままにしていました。

ゆっくりと沈む夕日を見ながら「今日も一日が終わったなぁ~、いろいろあったけど、明日もまた頑張ろう!」と一日を締めくくり、心に仕舞い込んでいたストレスを開放します。

心も身体も、生まれ変わるかのような気持ちになるのが好きなんです。

ゆっくりと沈む太陽が織りなす情景は、色彩が夕焼けから薄明(はくめい)、黄昏、瞑色(めいしょく)と移ろい、彼方には星々が瞬き始めます。その瞬間、わずかに風が冷たくなるのを肌で感じます。
日中、楽しい声がこだましたこの砂浜には、人々の歩みが等間隔に刻まれていますが、それも夢のあと。
寄せては返す波と海風が何もなかったようにかき消し、朝には再び風紋がこの海岸一面を覆い尽くすんですね。

そしてまた、新しい一日が始まります。
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Published 10月 18, 2018 by

今日は天気が良いので、ディキャンプに行ってまいりました

空高く白い飛行機が飛んでいました。
こんにちは、染井吉野です。

体育の日(10月10日)は晴れの特異日と思っていたのですが、どうやら違うようです。昔、毎年晴れる確率が高いので東京オリンピック(1964年)の開会式は10月10日になったと教えられた記憶がありました。体育の日はオリンピック開催を記念して祝日になったんですよね。今では10月10日の祝日は毎年移動して、私達には嬉しい連休になりました。

今日がその体育の日。

やっぱり天候が良くて、こんな日は外で楽しもう、と近くの公園にデイキャンプへ行ってきました。
到着した時間はお昼を少し過ぎていましたので、家族連れ、若者グループはバーベキューや鍋を温めるいい匂いが。
混雑を避けて公園の一番奥までやってきてのんびりと時間が過ぎる贅沢を堪能して来ました。
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Published 10月 04, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~こころながしの広縁

広縁の風情やいとおかし。
こんにちは、染井吉野です。

連休の広縁のペンキ塗りと模様替えを終えて、すっかり秋を感じました。気がつけば秋分の日も過ぎ、庭には虫たちが大合唱です。
中秋の名月は鑑賞できませんでしたが、泰平で過ごせればそれで嬉しいです。

過ごしやすい季節になり、広縁で過ごす時間も増えそうです。

広縁のうつろいも一変し、そよそよと風がまとい植木の葉がこおどりしています。程々の家の佇まいがいっそ和やかな時間を過ごさせてくれるよう。
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Published 9月 27, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~広縁のお化粧直し

4年目にして広縁のお化粧直し。
こんにちは、染井吉野です。

4年目に入り、広縁(程々の家はデッキとは呼ばないんです)が、少し塗装が剥げてきました。もう少しで冬を迎えるのでその前にメンテナンスしなくちゃと思って、先日の三連休がペンキ塗りに絶好な天気だったので挑戦してみました。

1日目は広縁においていた物をすべて庭に移動(いつの間にか物が増えていました)。そしてホースで水をかけながらデッキブラシで掃除。以上で1日目は終了。

2日目、朝、広縁にはまだ水が残っていましたが、午前中の日差しでお昼には乾燥してました。新聞紙でマスキングした後、いよいよペンキを塗ります。
バケツに少しペンキを移して刷毛で塗り始めました。
1時間ほどで全部を塗り終えたので、塗り残しが無いか確認。そして2時間ほど乾燥させました。
もう乾いていると思ったのですが、少しベタついていましたのでまだ乾燥が十分でなかったようです。サンダルの跡がうっすら付いたものの、上塗りするのでそのまま始めちゃいました。2度塗りで色が濃くなりました。

う~ん、やっぱり素人なので、職人さんが塗ったみたいにきれいにはなりませんでした。でもコレが限界。まだらになった気がします。明日まで乾燥させます。

なお、ペンキが少し余ったので、ついでにいろんな物も塗りました。 もし、どうしても余ってしまった場合は、BESSさんのメンテンス塗料の説明書にも書かれている通り、ペンキは油性ですので排水として流せません。余ってしまったものは新聞紙やボロ布などに染み込ませて燃えるゴミで処理しましょう。刷毛は使い捨てしました。

3日目、改めて見る広縁は本当に広いです。せっかくの野外リビングなのに狭くしてたなぁ、と反省。気分も新たにレイアウトをすこし変えて見ました。また、ここでくつろぐ時間が増えそうです。

(そうそう、ずっと前かがみの姿勢だったので3日目腰に来ました)
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Published 9月 06, 2018 by

高いところから失礼します~泉ヶ岳(仙台市)スキー場から

仙台市街を一望します。
こんにちは、染井吉野です。

今年の夏は一体全体どうしちゃったの?豪雨に酷暑!仙台も最高気温が更新になったってニュースでやってました。

せっかくの休日、暑いからと言ってエアコンをガンガンにして屋内にいたのではエコではないと。

それなら、高いところ!高原だ!避暑地だ!

仙台中心部からクルマで気軽に行けるところと言えば、仙台市民のランドマーク「泉ヶ岳(いずみがたけ)」ですね。 30分ほどでこの眺めのいい場所に来れるんですもの。

麓のキャンプ場にはグループや家族連れのテントが沢山張られていました。

だけど、ここでも暑かった!

今年の夏は異常ですね。
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Published 8月 30, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~広縁が生活を拡張してくれました

こんにちは、染井吉野です。

この夏は、暑い!暑い!
クーラーの無かった時代はどんな風に夏をやり過ごしていたんでしょうか?

そんな思いから、我が家では風鈴を下げて、夕方に打ち水をしてみました。せっかくなので、ご近所さんの家の前まで。
通りを行き交う皆さんに、気分だけでも涼しくなってほしいです。

日中は、広縁で過ごしました。先日ダイソーで買ったウォーターサーバーが活躍してくれました。思いがけず、以前買った円形の雑貨がシンデレラフィット!大きさがピッタリで、蛇口の下に丁度コップを置ける高さ。

生活の中で、アレとコレがシンデレラフィットすると生活が楽しくなっちゃいます。
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Published 8月 22, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~BESS仙台さんの新しい展示場

やっぱり気になる程々の家。
こんにちは、染井吉野です。

BESS仙台さんの展示場が移転オープンしたので、先日遊びに行ってきました。
なんと言っても、お目当てはやっぱり程々の家。
展示場にあったのは「倭様(やまとよ)」と言う新タイプだそうです。

これまでの程々の家のシリーズから少しリニューアルした新しいシリーズが始まるみたい。

新しく室内には襖が取り入れたり、玄関ドアには明り取りの窓がはめ込まれていたりと、これだけでもかなりイイ感じ。
また、インテリアも落ち着いた感じにまとめられていて、自分の程々の家にも取り入れてみたいです。

BESSさんのインテリアはシーズンごとに変わるので、とても勉強になります。
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Published 8月 09, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~暮らしに非日常を取り入れてみる

使わないともったいないと思いつつ。
こんにちは、染井吉野です。

夏はアウトドアの季節。特にキャンプはいいですよね。

日常を離れて、不便さを楽しむのがキャンプの魅力です。
もう、かれこれ10年以上はキャンプに行っていないですが、最近またキャンプ熱が再発しました。

色々な道具は手元を離れてしまいましたが、テントとこのスクリーンテントだけは手元に取ってありました。

先日、天日干しを兼ねて広げてみると、見事にチャックのサビとシミが。メンテナンスしてなかったからでしょうね。

小さな庭ですが、こうして建ててみると小さなキャンプ気分が味わえました。
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Published 8月 02, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~肘掛け

立派な肘掛けです。
こんにちは、染井吉野です。

数年前に、古道具市から買った肘掛け。別名で脇息(きょうそく)と言うのだそうです。

程々の家に引っ越す前に購入したものの、使うことなく仕舞っていました。
程々の家に暮らし、そろそろ使いたいなぁ、って思っていたら土台の棒がとれてしまいました。
先日修理しやっと使い始めることができるように。

これ、なんか時代劇に出てくる、悪代官が肘をかけて扇子をパチンパチンとやりながら「苦しゅうないぞ、近う寄れ、そちも悪よのぅ」って言ってるイメージしか浮かびません(笑)が、やっぱり程々の家にしっくり来る小間物です。

テレビを観るのに丁度いい、これから末永く使い続けたいと思います。
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Published 7月 26, 2018 by

奥入瀬渓流にて~マイナスイオン

奥入瀬渓流は今日も爽やかでした。
こんにちは、染井吉野です。

先週の連休は、ドライブで十和田湖と奥入瀬渓流へ行ってきました。
十和田湖畔を散策後、奥入瀬渓流へ。
アウトドアの椅子を持参したので気に入ったポイントでしばし渓流を眺めていました。

梅雨の時期なので水流は激しかったのですが、その分、マイナスイオンがたくさん出ていたのでは?

渓流の涼やかな眺めを満喫しました。
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Published 7月 19, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~衝立(ついたて)の修理

涼し気な衝立が風流ですね。
こんにちは、染井吉野です。

親の代から引き継がれた衝立(ついたて)があります。4面に細いよしずがはめ込まれたものです。
この季節、涼しげでとてもいいですね。

窓や玄関を開けっ放しにしても、視線を遮りつつ風がよく通ります。
これも、昔の人の知恵ですね。

先日まで、一番下のある一面にあるはずの、笹の葉に切り抜かれた板が無くなっていました。下を支える横棒も折れていたので、何かの時に壊れて板が抜けてしまったんですね。
肝心なこの板が行方不明。数十年も壊れたままになっていましたが、先日、家財道具を整理していたところ、あるダンボール箱の中から色々な雑貨に混じってよく似た板が1枚出てきました。
ずっと気になっていた衝立だったので、すぐに思い出しました。合わせて見たらまさにこの衝立のもの。

そこで、早速、板をはめ込み、折れていた棒を木工用ボンドで修復。ご覧のように元の姿に蘇りました。
壊れてい取れた板を捨てずにとっておいてくれた亡き親にも感謝。

今年の夏にとっても重宝しそうです。
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Published 7月 12, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~広縁で鈴木英人作品集を愉しむ

原画は無理でも作品集で。
こんにちは、染井吉野です。

先日のお休みは、程々の家の広縁でまったりしてました。爽やかなそよ風が心地いい。
休日はあれもこれもと予定を入れるのではなく、広縁で時を過ごすのも贅沢な一つかもしれませんね。

アイスコーヒーを飲みながら、鈴木英人の作品集を眺めていました。
鈴木英人は知らなくても、山下達郎のアルバムジャケットのイラストや、昔懐かしいFM STATIONの雑誌の表示のイラスト、と言えばどなたでも眼にしたことがあるはず。
どの作品もとても素晴らしく情景に引き込まれてしまいました。

昨年、仙台の展示会で出向いてこの作品集を購入し、その場で御本人からサインを書いていただきました。
この作品にちょっと影響を受けて、デジカメの撮影もアートモードにしてみました。
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Published 7月 05, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~エクステリア

流木が集まりました。
こんにちは、染井吉野です。

デッキが殺風景だったので、昨年から流木を並べてみました。この度、ようやく流木の数も足りて一応完成形となりました。

こうしてみると、ただ単に重ねて並べただけなのにとても味のあるデッキ下となりました。程々の家にピッタリなエクステリアです。

昨年のブログにも書きましたが、仙台市郊外にある大倉ダムの公園には、流木をストックヤードに貯めてあり、そこからいつでも自由に頂くことが可能なんです。とても嬉しいサービスですね。
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Published 6月 28, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~ガーデニングの小道具

木製塵取り。
こんにちは、染井吉野です。

先日、古道具屋さんで購入した新品の塵取り。
木製なところがナイスです。これに竹ぼうきで枯れ葉を集めて落ち葉焚きをしてましたね。
遠い昔、だいたいどこの家でも夕方に落葉焚していたような、そんな懐かしい風景も今はかないません。
現代の住宅街では自宅の庭でさえも焚き火を禁止されています。そうですよね~、こんなに住宅が密集していては危険ですもの。

でも、この塵取りを使って我が家の周囲だけでもキレイにしましょう。断然、庭掃除が楽しくなりそうです。
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Published 6月 21, 2018 by

石臼珈琲を楽しんできました。

セルフサービスの挽き豆。
こんにちは、染井吉野です。

先日の休日、丁度良い暖かさで気分が晴れ晴れ。こんな気持のいい日は程々の家にじっとしていてはもったいないと思い、仙台市近郊にドライブしてきました。
そこで、見つけたのが、石臼でひく珈琲。
焙煎した豆を、穴に5粒くらいずつ入れ臼を時計回りに回します。すると、砕けた珈琲豆が臼の周りにこぼれ落ちてきます。

マスターがおっしゃるには、さっぱり系は早く、ビター系はゆっくり多く回すといいそうです。回す回数で味が決まるそう。
ちょっと大人のビター系でゆっくり多く回してみたら粒の細かな挽き豆になりました。

酸味が無い豆で、美味しい珈琲をいただきました。
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Published 6月 21, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~花が咲きそろいました

休日は庭の手入れが忙しい!?
こんにちは、染井吉野です。

我が家のガーデニングのポリシーは、手を掛けないこと。
毎年お花が楽しめるように、種は宿根草(多年草)の種類だけを選んでいます。
これだけで、ほっといても毎年プランターに花を咲かせてくれます。今年も見事に咲きそろいました。プランターからこぼれ落ちた種は、来年眼を出し新たな場所にキレイなお花を咲かせてくれます。

今年は、どんな種類の種を買おうかな?

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Published 6月 14, 2018 by

IKEAのトラベルバッグがアウトドアで大活躍


コストパフォーマンスがいいです。
こんにちは、染井吉野です。

アウトドアの道具を運ぶのに皆さんはキャリーカートを使っていると思いますが、IKEAのトラベルバッグ「KNALLA」のコストパフォーマンスがすごいんです。

収納力がすごい。画像のPRIMUSのバーナーはもう20年以上も前のタイプで結構大きめのツーバナーですが、2個は軽く入るくらい余裕があります。
バナーの他に一番重い水を入れたポリタンクも入れて運べる大きさ。流石に18リットルは詰め込めませんが、大きさを選べば大丈夫。

こんなツーバーも楽々収納できます。
そして、一番の特徴は車輪が大きいこと。キャンプサイトが少々遠くデコボコしていても楽々と移動できるんです。 食材も一緒に詰めて取り出し口を締めちゃえばどんな悪路だって落っことす心配は要りません。

2018年6月現在の値段は、通常価格なら¥4,999円で、IKEAファミリー会員なら¥2,999円。つまりアウトドア用のキャリーカートの約半額。

素材はナイロン性で少々の雨はへっちゃら。汚れも付きにくいからガンガン使えます。

数年前から使っていますが、これはおすすめします。早速、梅雨が明けたらデイキャンプに行ってきます。
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Published 6月 07, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~網戸の張替えをしました

この猫凶暴につき。
こんにちは、染井吉野です。

程々の家に住み始めてから、初めて網戸の張替えを行いました。
まだ4年目なので、網自体は全く傷んでいないのですが、張り替えることになった張本人は我が家の猫のせいです。

外に来る野良猫達に、少しばかりの餌を広縁に置いておくのですが、その野良猫に向かって突進するのです。そこに網戸があるにもかかわらず。
それで、少しづつ網がゆるくなってきて、昨年の夏の終わりに、ついに網とサッシの間に穴が開いてしまいました。

そろそろ虫たちも活動が活発になるこの季節、というわけで網戸の張替えを決断しました。

以前に比べて下手に張ってしまいましたが、まぁ、良しとしましょう。
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Published 5月 31, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~100均でアウトドアテーブルをDIY

食器棚とスノコで作った天板。

天板を食器棚にネジで固定すればOK。
こんにちは、染井吉野です。

アウトドアのサイトを見ていたら100円均一のショップで手に入るアイテムを使ってアウトドアテーブルを作る記事がありました。
丁度、仕事場のお昼休みにアウトドアしてみたくて、クルマにヒョイッと積める小さな折りたたみテーブルが欲しかったところでした。

早速近所のセリアに行って必要な材料の調達。
テーブルの基本はキッチン収納棚。プラスチックの天板に折り曲げ式のスチールの脚が付いたもの。色がアウトドアにもちょうど良いブラウンを選びました。

2つ目の材料はスノコ。
一旦バラして、ノコギリでカット。家にあったペンキで色を塗り組み立て直しました。最後にプラスチックの天板横から木の天板の土台になる部分にネジ止めして固定。

脚を折り曲げれば場所も取らずとても重宝しそう。
程々の家の広縁でもこのまま使えますね!これから夏本番、夕涼みにも使ってみようかしら。
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Published 5月 24, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~株式会社五城銀行のメモ用紙

株式会社五城銀行のメモ用紙。
こんにちは、染井吉野です。

程々の家に暮らしはじめてからというもの、これまでにも増して古いものに興味が惹かれます。

今回ご紹介するのは、銀行のメモ用紙です。銀行から頂いたものらしく「株式会社五城銀行 大正 年 月 日」と印刷されています。

東日本大震災で実家を程々の家に建て替える時、当時片付けが終わっていない遺品を整理している中から見つけました。聞いたこともない銀行名でしかも大正時代のメモ帳、捨てるにはもったいないので大切に取っておきました。

改めてこの銀行名をネットで調べてたところ、現在、仙台に本店を構える七十七銀行に合併吸収された仙台にあった銀行とわかりました。


残り12枚しかありませんが大切に保管しておこうと思います。そのうち、七十七銀行の資料展示室に寄贈しても良いのかもしれません。
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Published 5月 17, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~古道具のリメイク


手入れする前。
こんにちは、染井吉野です。

昨年の年末に手に入れた古道具、あまりにも放置されていたのでそのままでは使えませんでした。「暖かくなるまで待っててね」と広縁で保管。先日、やっと手入れすることができました。
その時のbefor、afterの画像をお見せします。

手入れ後。
上に写っている小引き出しは9杯ありますがツマミが殆どが壊れて無くなっていました。そのツマミを取り100円ショップから新たに名札付きを買って取り付けました。また、割れた板の部分を補修して汚れを落とすために水拭きと乾拭き。これだけで見違えるほどに生まれ変わりました。何と行ってもアンテーク調の取手で表情が変わりましたね。

下の書類入れは、裏のベニア板を交換し、脚の補強板が割れていたので木工用ボンドで修理して付け直しました。

二つとも塗装はそのまま(屋外と室内で画像の色が違いますが)使い込まれた感じを残しました。

どちらも、程々の家で古くから使われてきたのように生まれ変わりました。



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Published 5月 04, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~古道具

いい感じに時代を醸し出しています。
こんにちは、染井吉野です。

先日隣の町の旧宿場町にある古民家カフェに行ってきました。
TVや雑誌で幾度となく紹介されているお店なので、平日にもかかわらず駐車場は満車でした。
お店の前に書かれていた案内図に従って近くの商店街の無料駐車場へ移動。カフェへ戻る道すがら、地元数件しかない商店を覗いて見ました。
そんなお店のひとつに古道具屋さんが。元々は呉服屋さんだったそうで、お店の中は宿場の歴史を紹介しながら古い道具を売っていました。非売品の看板や、商内帳など、いろいろ古い道具から新しい民芸品まで揃っていました。色々買った中で一番のお気に入りがこの画像の戸棚の戸です。
以前からこんな感じのがほしかったんだなぁ~。
「見つけた!」って心の中で叫んじゃいました。

早速部屋に飾ってみました。程々の家にはとてもよくお似合いです。
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Published 4月 13, 2018 by

桜前線日本を彩る~来年またお会いしましょう

もうご覧になりました?染井吉野でございます。
こんにちは、染井吉野です。

ワタクシ、「ソメイヨシノ」が只今、日本各地を彩り、北上中です。
皆様のご近所ではもう見かけましたか?

ワタクシ、質素な花ではございますが、花のもと皆さんがお集まりくださり、皆さんの笑顔が見れるのが一番の幸せでございます。

これから北国の皆さんにお会いできることを楽しみにしております。また、すでに散ってしまった地方の皆様、来年また笑顔でお会いしましょう。


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Published 3月 29, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~デコイのあるリビング

飾り棚が標準仕様です。
こんにちは、染井吉野です。

家族皆が集まるリビング。平日はそれぞれ仕事があるので、このリビングで過ごす時間は短いですが、その分、休日は珈琲を飲んだりしながら家族が集います。
リラックスできるようなデコレーションも楽しんでします。

そんな程々の家の階段に、デコイを置いてみました。このデコイも手に入れたのは40年も前の事。当時はアイビーが流行っていて、なかなかいい値段だったなぁ。



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Published 3月 22, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~春分の日は春雨

午後から降り出した雨。
こんにちは、染井吉野です。

昨日は春分の日。日本全国低気圧の影響で空模様が怪しかったようです。仙台でも午後から冷たい雨が降りました。時折みぞれ混じりになりました。

天気予報を見て雨が落ちる前の午前中に彼岸のお墓参りに。中日ということもあり、お寺さんは混雑していました。お昼を外食で済ませて我が家に戻ると、しとしと音もなく雨が降り出しました。

冷たい空気と一緒に降り出した雨。春雨がしっとり地面を潤しています。


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Published 3月 15, 2018 by

ホテルカルフォルニア

ようこそホテルカリフォルニアへ。
こんにちは、染井吉野です。

春の日差しに誘われて、仙台のアウトレットモールへ出かけてきました。
夕方に着く頃には空気もピンと冷えて少し寒いくらいでしたが、すっかり日が長くなったことを実感します。

ここのアウトレットモールの一角にある建物をカメラに収めました。何処かで見たような...。

イーグルスのホテルカルフォルニアのジャケットに何処と無く似ています。
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Published 3月 09, 2018 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~啓蟄の頃も過ぎて

春の日差しが気持ちいい。
こんにちは、染井吉野です。

仙台では、冬の終わりを知らせる雪が降ります。湿った大きな結晶の雪です。
「ぼた雪が降ったら冬も終わりですね」が挨拶になるほど。

先週、そのぼた雪が降り、数日後には最高気温が15度を超えました。

そして、3月6日は啓蟄。この季節になると冬眠していた虫達が出てきます。
本格的な春を迎えた程々の家の天窓からは午前中に柔らかな日差しが2階に降り注ぎました。
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Published 2月 22, 2018 by

大胆予想〜今年の梅雨は空梅雨です

こんにちは、染井吉野です。

今シーズンの冬は大雪でしたね。日本海側は何十年ぶりの大雪。被害も大変でした。
もう少し時間を遡ってみると、昨年の梅雨は記録的な長梅雨。このブログにもアップしましたが、我が家の程々の家では広縁にカビが発生するほどのジメジメ。
仙台では1ヶ月以上も連続して雨が振りました。

長梅雨と大雪、どちらも空から大量の水が降り落ちましたので、今年は空梅雨になりそうです。地球も生き物ですから、バランスを取らなくれは。沢山水を落としたところは次は水は落ちてきません。そうやって程よく空気も循環しているのだと考えます。

そうすると、今年の梅雨は空梅雨に違いありません。
今年の夏は農作物が心配になります。きっと、恵みの雨が欲しくなるのかもしれません。


もちろん、これはあくまでも個人の予想です!

でも、一番の願い事は適度な雨と豊作です。

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Published 2月 17, 2018 by

伊藤若冲と仙臺との繋がり(5/5)

こんにちは、染井吉野です。

ー仙台にある売茶翁(ばいさおう)ー
そして最後に仙台の茶菓子屋の「売茶翁」。京都の売茶翁または月海と直接関わりがあるのでは?と想像しました。

結論から先に言ってしまうと、残念ながら直接の関係性はありませんでした。
茶菓子屋の売茶翁は明治創業で、老舗ではありますが残念ながら若冲が生きた年代とは異なります。当時の屋号は「甘泉堂」と言っていたそうです。

創業者は京都の売茶翁に感銘を受け、お店でも売茶翁のように茶をもてなしたとも伝えられています。戦前のお店は仙台市中心部の一番町(一番町東北電力ビル裏あたり)に構えていたそうです。このあたりには今も戦前から同じ場所に梅原楽器店(和楽器)があり、甘泉堂はその近所にあったそうです。この一帯は戦時中空襲で焼け出されたため現在の仙台市青葉区春日町に移動しました。「売茶翁」の屋号を使い始めたのは1947年(昭和22年)の戦後のことです。
売茶翁が若冲の名前のきっかけになったことは知っていたのでしょうか?
若冲ブームをきっかけにお店の「売茶翁」も話題になることはきっと想像していなかったと思います。意外な偶然が面白いですね。

さて仙台の売茶翁は、有名な茶菓子(和菓子)屋さんです。その佇まいは一軒の古民家。表向きにはそこがお店だとは気が付きません。売茶翁の看板も控えめです。
買い求める人はお茶の先生方や常連の方々ばかり。その上、会社の役員とおぼしき方々がクルマから降りてわざわざ立ち寄ります。贈答用の菓子折りとして重宝しているようです。
人気の和菓子は午前中には売れ切れとなるほど。私も買い求めて食してみました。屋号に引けを取らないその美味しさはいかばかりでしょう。気になる方は是非お店から購入してみてください。電話番号はありませんので直接お店に行くしか方法はありません。
店内にはカフェスペースも併設されていますので、若冲と売茶翁に想像を巡らせながらゆっくりお茶を飲むのもいいかもしれません。

以上で、世界中に名を轟かせた若冲。その若冲と仙台、さらに仙台の茶菓子屋売茶翁の関係性の謎が解けました。

若冲の虜となった今、仙台に住んでいて若冲と関わりがあったことに嬉しさを感じます。



-完-

参考文献と資料
別冊宝島社「若冲」
Wikipedia売茶翁
SHIKOUSAKUGO
伏見通信:https://fushimimomoyama.jimdo.com/%E5%A3%B2%E8%8C%B6%E7%BF%81/
萬寿寺(万寿寺)
売茶翁:宮城県仙台市青葉区春日町3-13、電話なし
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Published 2月 16, 2018 by

伊藤若冲と仙臺との繋がり(4/5)

こんにちは、染井吉野です。

ー月海の空白の10年ー
いよいよ若冲と仙臺との繋がりです。

少し時間を遡ります。売茶翁が月海と名乗った僧侶時代、50歳を迎えた時、京都の街から月海は忽然と姿を消し再び京都に現われる10年の間、はたしてどこにいたのでしょうか?

実はこの間、月海は(今の)宮城県に現れます。しかも二度目です。一度目は22歳の頃とされ、病気がきっかけで日本三景松島の瑞巌寺(ずいがんじ)で修行したとされています。
二度目が50代の時で、(今の)仙台市青葉区小松島にある萬寿寺(万寿寺)に身を寄せたとされています。佐賀県に生まれ京都で僧侶となった月海が遠く仙台まで来ることになったのは何故なのでしょう?

その理由は、月海の師匠となる月耕僧侶がこの萬寿寺にいたことから師を頼り身を寄せたものです。この寺の古文書に、京都の龍津寺から月耕と言う僧侶が数年に渡って身を寄せ修行していたと記述があるそうです。
この萬寿寺は、その昔この地方では禅寺として修行僧を数百人も抱える大きな寺であり、月海もそのひとりとして滞在していた事は間違いありません。修行を終えた後に京都に戻り売茶翁となったのです。
今でもこの萬寿寺の門前にある掲示板に月耕僧侶がこの寺で修行したことが記されています。
この頃は禅僧を優に500人以上を抱え広大な敷地をもつ大きな寺だったそうですが、明治以降は廃れ現在の本堂のみを残す小さな寺になりました。この寺の歴史を振り返って想像を巡らすと、陸奥を旅した松尾芭蕉の句にある「夏草や兵どもが夢の跡」に想いを重ねてしまいました。

若冲の名を名乗るきっかけとなった人物月海が遠い仙台と松島にて修行をしていたことに驚きです。もう一度この茶屋ののぼり旗に書かれた屋号を確認しましょう。
「通仙亭」
仙台の文字が入っている、というのは単なる偶然からでしょうか?悟りの地「仙台に通ずる」と思うのは単なる思い込みにかな?
仙台藩祖の伊達政宗が仙台に居を構える前は、この地は「千代」とも「千体」とも言われたそうで、正宗が街を開くときに仙臺の文字を当てたそうです。

ともあれ月海はこの10年の間、仙台にて修行し悟りを開いたに違いありません。そして、再び京都にて俗世間から身を引き、ひっそりと暮らし、その佇まいから身を持って人々に悟りを伝えていたのかもしれません。

若冲もまた、豪商の家督を弟に譲り自らもひたすらに絵画の道に身を投じ絵師として技を極めました。商いに何の魅力も感じなかったのはある意味では俗世の生き方に懐疑的だったかもしれません。色恋も絵師の道には邪魔なものだったのかもしれません。
煩悩を捨て、ただひたすらに筆を握り目の前の本物に感性を研ぎ澄ます。若冲にとってはこれが修行だったのです。
売茶翁と若冲。
この二人が運命的に出会い、お互い無欲の魂が通ったことに間違いはなさそうです。 
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Published 2月 15, 2018 by

伊藤若冲~仙臺との繋がり(3/5)

こんにちは、染井吉野です。

ー若冲の由来ー
改めて、「若冲(じゃくちゅう)」を名乗る前は「春教春卜(しゅんぼく)」という名を頂いてはいたのですが、その名前の作品はないそうです。あえて使わなかったと言うのが正しいとされています。それなら、なぜ「若冲」を名乗るようになったのか?謎は深まります。
後年、親しく交際のあった大典和尚の他に、もう一人重要な人物が登場します。その人物こそが後に「若冲」と名乗るきっかけを作った人なのですが、この人物こそが仙台・松島との関わりがある人物だったのです。まずはこの人物の生い立ちから説明します。

その人物の名は京都で「売茶翁(ばいさおう)」と呼ばれていました。仙台に住んでいる方ならすぐに思い浮かぶのが、かの有名な茶菓子屋の「売茶翁」。そのお店とも何か関連が?と想像が膨らみますがその話は後ほどに。
京都の売茶翁は、元は佐賀県の肥前蓮池の生まれです。ここは鍋島と家柄の領地で鍋島家の菩提寺が龍津寺(りゅうしんじ)です。幼い頃の売茶翁はこの寺の化霖和尚(けりんおしょう)に就いて修行し、僧名を「月海元昭和(げっかいげんしょう)」と言っていました。
月海は幼い頃から化霖和尚から修行を積んでいたのですが、化霖和尚亡き後33歳の時に龍津寺を任されます。その後、50歳を迎えたある時、月海は藩の菩提寺から忽然と姿を消しました。藩の大名から恩恵を受ける大きな寺の住職の地位を捨ててどこかへ行方をくらましたのです。

それから10年後、京都の街中に「通仙亭」と書かれたのぼり旗を掲げた質素な茶屋が出没します。今で言うところの移動販売の茶屋です。その主こそが月海です。大きな寺の僧侶の身分を捨て、すでに60歳を迎えた老人となっていました。
粗末な茶屋でお茶を売る年寄りがいるということで、人々は「売茶翁」と呼びました。月海もその名が気に入っていたようです。
名が意味する通り、質素な茶屋で煎茶を淹れその日食べれるお金を得るだけの人。以前は由緒ある寺の僧侶であり大名との関わりが深かったにもかかわらず、自ら過去を名乗らず人々に説法をすることもなく、あるいは仏の道を説くわけでもなく、僅かな銭を得る以上のことは何もしませんでした。月海は空白の10年で俗世から離れ悟りを悟ったのではないでしょうか?
けれど人間も生き物。生きるからには糧が必要。俗人はそのことで血眼になり銭を稼ぐ。月海は仏に仕え、俗世で自分に課せられた修行から「自分は生きるために、煩悩である金を得る商いをして生きている。僧侶として説法を説くより食べ物を買うだけの銭を稼ぐことのほうが現実」だと悟ったのでしょう。


そして、売茶翁は若冲の幼馴染みである僧侶である大典とともに下賀茂神社の近くの川辺りにて茶をたて次の詩を読んでいます。
茶を立てる時に使った器には「大えい若冲」(えいの字はPCには無い漢字)と書かれていたそうです。売茶翁はこの水差しを見てこう詠みました。
「大えいは冲なし(むなし)きが若き(ごとき)もその用はつきず」(PCでは漢字が無いので一部ひらがな)
この意味は「巨大な器はそれが空っぽの時は何の役にも立たないように見えるが、いったんそこに水を溜めればその有り難さは無限である」ということ。
幼馴染みの大典とともに行動していれば若冲もまた、売茶翁が詠んだこの詩も直接聞いていたに違いありません。この時、若冲は34歳。若冲の「冲」の字は「沖」の俗字が当てられたことから、売茶翁のこの詩から名前をもらい自らを若冲と名乗ったとされています。

これで、若冲の由来はわかりました。さて?仙台・松島との関わりが残っています。今からその謎をひも解きましょう。
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