Published 4月 11, 2019 by

程々の家暮らし方鑑賞マニュアル~日本の継承

BESS仙台さんの程々の家モデルハウス
こんにちは、染井吉野です。

先日、NHK「美の壺」を見ていたらテーマは「屋根」でした。日本の伝統的な屋根から現代の屋根までその機能美を余すところなく紹介。
建築家の隈研吾さんが終盤に切妻屋根の魅力についてお話されているところでは、まさに「程々の家」の屋根にも似て納得がいきました。
改めて「程々の家」に住む者として、我が家の屋根について感じたままを書いてみようと思います。

大きく張り出した屋根の下は、近代建築から乖離した日本古来の空間が待っています。
バランスよく縁側のギリギリまで降ろされた屋根のその先には、大地の庭へと繋がっています。
室内は黄金比とも言える2面の切妻屋根の傾斜がそのまま天井となり、見上げると一切の造作物がありません。そこには贅沢にも太い梁がシンプルで規則正しく並んでいるだけです。

切妻屋根は使われない空間が生じるーそう考える近代の家のは無駄なスペースを生まない機能的な四角の家を作り出しました。

けれども近代建築にも日本人はどこか家に懐かしさを刷り込ませるのは、やはり日本人の侘び寂びを感じられる安息の場への回帰なんだと思います。

外出から家に帰ると迎えてくれる程々の家の大屋根。

気持ちも身体も休める場所ーそれが程々の家に暮らす理由かもしれません。